基本・導入

fjFlow 総合操作マニュアル (User Guide)

fjFlow は、テキスト入力カーソル(キャレット)の位置を可視化し、ホームポジションから手を離さずにカーソル移動・編集・数値入力・UI操作・ウィンドウ管理を完結させるためのデスクトップ拡張ユーティリ...

情報と操作を人間の手元へ集約し、思考と作業の流れ(Flow)を止めない Windows 拡張システム

fjFlow は、テキスト入力カーソル(キャレット)の位置を可視化し、ホームポジションから手を離さずにカーソル移動・編集・数値入力・UI操作・ウィンドウ管理を完結させるためのデスクトップ拡張ユーティリティです。


目次


1. 画面と入力の状態を一瞬で把握する方法

1.1 入力フォーカスのあるウィンドウを確認する (フォーカス強調)

複数ウィンドウを開いて作業している際、現在どのウィンドウに入力されるかを視覚的に確定する手順です。

  1. 操作対象のウィンドウをクリック、または Alt + Tab で選択します。
  2. 対象ウィンドウの外周に鮮やかなカラー枠線が描画され、ウィンドウ全体に淡い背景ティントが適用されます。アクティブウィンドウが一目で判別できます。
  3. (オプション)設定画面でディミング(背景暗転)を有効にします。非アクティブな背景ウィンドウが半透明の黒レイヤーで暗転し、作業対象ウィンドウへの集中度が高まります。

フォーカス強調あり
図: フォーカス強調 - アクティブウィンドウの外周枠と背景ティントにより入力対象を瞬時に把握

1.2 キャレット位置とIME・入力モードを確認する (キャレットインジケーター)

入力カーソル(キャレット)の位置を見失わず、日本語入力(IME)の状態を手元のキーボードLEDや画面隅を見ずに確認する手順です。

  1. メモ帳やブラウザの入力欄にテキストキャレットを配置します。
  2. キャレットの直近右横に入力モードアイコン(全角日本語入力時は赤色「あ」、半角英数時は青色「A」)が常時追従して表示されます。
  3. Ctrl や Shift のロックが有効になると、対応する修飾キーバッジがキャレット横にスタック表示されます。視線を動かすことなく現在の入力状態を把握できます。
  4. 文字の打鍵を開始します。1文字目を打鍵した瞬間にインジケーターが自動退避(フェードアウト)し、入力中の文章を遮りません。打鍵を1秒間停止すると自動的に元の位置へ呼吸点滅で復帰します。

キャレットインジケーター
図: キャレットインジケーター - キャレット位置に入力モードと修飾キー状態が追従表示

1.3 細かな文字やUI要素をピンポイントで拡大する (ズーム)

高DPIディスプレイ上の細かな文字や、細部を確認したい画面領域を拡大する手順です。

  1. マウスポインタまたはキャレットを拡大したい位置へ配置します。
  2. F9(または設定したホットキー)を押します。
  3. 画面の上端または下端に拡大鏡ウィンドウが帯状に表示され、カーソル周辺領域がリアルタイムに拡大表示されます。
  4. キーボードの上下カーソルキー(↑ / ↓)でキャレットを移動すると、拡大内容とソース枠がリアルタイム追従します。
  5. もう一度 F9 を押すか、操作を停止して一定時間経過すると、ズーム窓が自動的にフェードアウトして消去されます。

キャレット周辺ズーム 実機デモ

図: キャレット周辺ズーム - F9 で現在編集中の行周辺を帯状に拡大表示し、カーソル移動に対象枠と拡大内容がリアルタイム追従

1.4 現在編集中の行を浮かび上がらせる (キャレット行ハイライト)

プレゼンテーション、ライブコーディング、または集中執筆時に、現在編集中の行だけを明るく残し、周囲を暗転させる手順です。

  1. メモ帳やエディタでテキスト編集位置にキャレットを配置します。
  2. キーボードの F8(または設定したホットキー)を押します。
  3. キャレットが存在する行の周囲だけが明るく残り、画面の他の領域全体が半透明の黒レイヤーで暗転します。
  4. キーボードの上下カーソルキー(↑ / ↓)を押してキャレットを移動すると、ハイライト帯がリアルタイムかつ滑らかに追従します。
  5. 再度 F8 を押すと暗転マスクが解除され、通常のデスクトップ画面へ復帰します。

キャレット行ハイライト 実機デモ

図: キャレット行ハイライト - F8 で編集行だけを明るく浮かび上がらせ、カーソル移動にリアルタイム追従


2. ホームポジションから手を離さずにテキストを編集する方法

2.1 親指で第二の操作層を呼び出す (Space Shift)

通常のタイピング速度やキー配列を一切崩すことなく、編集やカーソル移動を集約したレイヤーを起動する手順です。

  1. キーボードの Space キーを親指で長押し(300ms以上)します。
  2. Space Shift (SS) レイヤー が起動し、ホームポジション周辺のキーが高機能な操作コマンドへ切り替わります。
  3. 目的の操作キーを打鍵します(例: h で左移動、; でEnter確定)。
  4. Space キーを離します。通常の文字入力レイヤー(L0)へ即座に復帰します。
  5. (注意)Space キーを短くポンと押した場合は、通常の半角スペース文字が1文字出力されます。

2.2 カーソル移動と文字削除を実行する

右手を矢印キーやバックスペースキーへ伸ばさず、ホームポジションに手を置いたままテキストを編集する手順です。

  1. Space を押しながら右手のホームキー h / j / k / l を押します。カーソルが ← / ↓ / ↑ / → へ滑らかに移動します。
  2. 行頭や行末へ一気に移動する場合は、Space を押しながら <h>(長押し)で Home、<l>(長押し)で End が送信されます。
  3. Space を押しながら ; を押します。小指を伸ばさずに Enter が送信されます。
  4. Space を押しながら f を押すと Backspace、g を押すと Delete が送信され、人差し指で素早く文字を削除します。
  5. 現在行全体を消去する場合は、Space を押しながら dl と素早く入力します。行全体が一括削除されます。

2.3 ホームポジション最上段から数字を入力する (テンキー機能)

右手をテンキーへ移動させず、ホームポジションから数字を流れるように連続入力する手順です。

  1. Space を押したままにします。
  2. キーボード最上段の q w e r t y u i o p を押します。
  3. 画面上に左から順に 1 2 3 4 5 6 7 8 9 0 が出力されます。

2.4 修飾キーをワンタッチで合成・ロックする (修飾キーロック)

小指を無理に曲げる同時押しを廃止し、ワンストロークで修飾ショートカットを実行する手順です。

  1. Space を押しながら d を押します。CtrlLock が発動し、キャレット横に Ctrl アイコンが点灯します。
  2. 指を離して単体の c を押します。システムが自動的に Ctrl + C を合成送信し、クリップボードへテキストをコピーします。送信完了と同時にロックは自動解除されます。
  3. 同様に、Space + a で AltLock、Space + s で ShiftLock、Space + z で WinLock が発動します。

長押し記号・シーケンスコンボ・修飾キーロックの実稼働デモ

図: 長押し記号(f 長押し ➔ /)、連続打鍵コンボ(pt ➔ ()、azasu ➔ 定型文)、修飾キーワンタッチロック(Space + d ➔ Ctrl 点灯)の実機デモ

2.5 キー配置に迷ったときにオンスクリーンガイドを表示する (HUD)

キーの割り当てを暗記していなくても、画面上のガイドを確認しながら直感的に操作する手順です。

  1. Space キーを長押し(0.5秒以上)します。
  2. 画面中央下部にオンスクリーンキーガイド(HUD)がフェードイン表示され、各キーの機能が一目で確認できます。
  3. キーを確認して打鍵します。Space を離すと、キーガイドは瞬時に消去されます。

キーガイドHUD
図: キーガイドHUD - Space長押し中に画面下部にリアルタイム表示

2.6 表計算セルやチャット等で文章の作成と入力を切り離す (QuickDraft)

Excel・スプレッドシートのセル入力や、Slack・ChatGPT 等の入力欄など、Enter キーが編集確定や送信として動作する環境で、文章の執筆と入力を分離して落ち着いて作成・転記する手順です。

  1. 手動起動: 対象のセルや入力欄を選択した状態で Space を押しながら d を2連打(SS|dd) します。画面最前面に QuickDraft エディタがポップアップします。
  2. 自動アシスト起動: チャットアプリやAIサービスの入力欄にフォーカスすると、キャレット直上に案内バッジ(💡 QuickDraftで下書き? [Space] 起動)が現れます。このとき Space を押すと即座に起動します(他キーを押せばそのまま通常入力できます)。
  3. 文章の作成: エディタ内で落ち着いて複数行の文章を作成します。Enter キーを押してもセルの編集が確定したり誤送信されることはなく、確実に改行が挿入されます。
  4. 確定貼り付け: 文章が完成したら Ctrl + Enter を押します。QuickDraft が自動で閉じ、元のセルや入力欄へフォーカスが復帰してテキストが一括転送されます。
  5. 過去の下書き参照: Ctrl + ↑ / Ctrl + ↓ で、メモリ上に保持された過去の作成履歴を順に呼び出せます。
  6. 対象アプリの追加 (qt SS): 作業中のウィンドウで qt SS(SpaceShift押しながら qt)を押すと、そのアプリやタイトルキーワードをワンタッチで自動検知対象に追加できます。

QuickDraft 実機動作デモ

図: QuickDraft(実機デモ) - 案内バッジまたは Space + dd で起動し、Enter で安全に改行・作成後、Ctrl + Enter で元の入力欄へ一括転記


3. マウスを持たずに画面上の要素をクリックする方法 (UIヒント)

3.1 画面上のボタンやリンクを即座にクリックする (HintClickAll)

マウスに手を伸ばさず、画面上のあらゆるUI要素をキーボードから直接クリックする手順です。

  1. Space + m を押します。
  2. 画面上のすべてのボタン、入力欄、リンクの上に2文字のアルファベットヒントバッジ(aa, ab, ac…)が展開されます。
  3. 目的の要素の上に表示された2文字(例: ab)をキーボードで入力します。
  4. マウスポインタが目的の要素へ瞬時にジャンプし、左クリックが実行されます。クリック位置に青い波紋アニメーションが表示され、ヒントバッジは自動消去されます。

UIヒントナビゲーション
図: UIヒントナビゲーション - 2打鍵で目的のUI要素を即座にクリック

3.2 微小なターゲットを拡大鏡グリッドで精密クリックする (Zoom Grid)

密集した小さなリンクや数ピクセルのチェックボックスを正確に狙い撃つ手順です。

  1. Space + ma または Space + <m>(長押し)を押してヒントモード(操作ガイド表示)を起動し、目的エリアのヒント2文字を入力します。
  2. ポインタがターゲット付近へ移動し、操作ガイドリングが表示されます。
  3. Space キーを押します。カーソル周辺領域を4倍に拡大した「拡大鏡グリッド」ウィンドウがポップアップし、内部に 8×8 のアルファベット・数字・記号グリッド(全64文字: AaBbCc...Zz, 1〜0, <, >) が展開されます。
  4. 目的の中心位置に対応する1文字(例: n や大文字 A)を打鍵します。ポインタが微小要素の中心へピンポイントで移動し、j でクリックが完了します。大文字は Shift キーや CapsLock で入力できます。

UIヒント 拡大鏡グリッド 実機デモ

図: UIヒント拡大鏡グリッド(実機デモ) - Space キーでカーソル周辺を4倍拡大鏡グリッド(8×8 全64文字)として展開し、1文字打鍵で微小位置へピンポイント移動

3.3 キーボードだけでドラッグ&ドロップを実行する (QuickDrag / Drag)

ファイルの移動やUIのスライダー調整など、通常はマウスをドラッグする動作をキーボードのみで完結させる手順です。

  1. Space + md(QuickDrag)を押します。
  2. 全画面の要素にヒントバッジが表示され、画面上部に案内枠(OSD)が現れます。
  3. 起点の2文字ヒント(例: ba)を打鍵します。起点に 赤い丸印(●) が付き、ヒントは維持されます。
  4. ドロップ先の2文字ヒント(例: dd)を打鍵します。終点に 赤い菱形印(◆) が付き、起点から終点へ向けて 赤い破線矢印 が表示されます。
  5. Space キーを押すと、起点から終点まで自動でドラッグ&ドロップが実行されます。

UIヒント ドラッグ&ドロップ 実機デモ

図: UIヒント ドラッグ&ドロップ(実機デモ) - Space + md で起動し、起点(●)と終点(◆)を指定。赤い破線矢印で方向を確認後、Space キーでドラッグ&ドロップを実行


4. ウィンドウの配置と移動を手元で制御する方法

4.1 ウィンドウのどこを掴んでもドラッグ移動する (スペースマウス)

細いタイトルバーをマウスで慎重に狙う作業をなくし、ウィンドウ内のどこからでもドラッグ移動する手順です。

  1. Space キーを押したままにします。
  2. 移動させたいウィンドウ内の任意の場所(テキスト領域や空白部分)をクリックし、そのままマウスをドラッグします。
  3. マウスポインタが十字矢印カーソルへ変化し、タイトルバーを掴んだ時と同様にウィンドウ全体が滑らかに追従移動します。
  4. マウスボタンを離します。ウィンドウがその位置に配置され、カーソル形状が通常ポインタへ復元されます。

スペースマウス
図: スペースマウス - ウィンドウ内のどこをクリックしても自由移動が可能

4.2 ウィンドウを画面中央や4隅へ整列する (UIスナップ)

マウスでウィンドウの枠線をドラッグせず、キーボードから画面を即座に整頓する手順です。

  1. 整列させたいウィンドウをアクティブにします。
  2. Space を押しながら以下のスナップコマンドを打鍵します:
    • s;: ウィンドウを現在のモニターの完全中央へ配置します。
    • sh / sl: 画面の左半分 / 右半分へぴったり50%スナップします。
    • sk / sj: 画面の上半分 / 下半分へスナップします。
    • su / so / sn / s.: 画面の左上 / 右上 / 左下 / 右下の4隅(25%領域)へスナップ配置します。
    • wh / wl: マルチモニター環境で、ウィンドウを左画面 / 右画面へ瞬時ジャンプさせます。

4.3 近傍のボタンやUIへマウスを自動吸着させる (UI スマートスナップ / エイムアシスト)

ウィンドウ右上の小さな閉じるボタンやチャットのアイコンなどを、手元の細かい微調整なしでクリックする手順です。

  1. 設定画面の 「マウス」 タブで、UI スマートスナップ (エイムアシスト) の 近傍のボタン・UIへ自動スナップする をオンにします(プリセット「視覚支援」「プレゼンテーション」「システムモニター」では標準でオンです)。
  2. クリックしたいボタンの近く(既定値 50px 以内)へマウスポインタを近づけて手を止めます。
  3. 最も近いボタンが 予告色(ブルー枠) でハイライト表示されます。
  4. そのまま 0.50秒(スナップ猶予時間)待機すると、ポインタがボタンの中心へ自動吸着し、枠線が スナップ後色(レッド枠) に変わります。
  5. そのまま左クリックしてボタンを押下します。なお、途中でマウスを 3px 以上動かした場合は即座にキャンセルされ、通常のマウス操作が優先されます。

UI スマートスナップ(エイムアシスト)実機デモ

図: UI スマートスナップ(実機デモ) - ボタンの近くで止めると青い予告枠が点灯し、0.50秒 静止で中心へ自動吸着(赤い枠へ変化)


5. fjFlow の動作を一時停止・再開する方法

ゲームのプレイ中や、特定の作業で一時的に Windows 標準のキー挙動に戻したい場合の手順です。

  1. 左右どちらかの Ctrl キーを 2回連続で素早く押す(ダブルタップ) します。
  2. fjFlow の全機能(監視、インジケーター表示、キー拡張マッピング)が即座に一時停止します。タスクトレイアイコンが「一時停止」状態へ変化します。
  3. もう一度 Ctrl キーを2回素早くタップします。fjFlow の動作が即座に再開されます。

6. 外観やキー設定をカスタマイズする方法 (設定GUI)

インジケーターの配色、サイズ、キー割り当てを好みに合わせて調整する手順です。

  1. タスクトレイの fjFlow アイコン を右クリック(または左シングルクリック)します。
  2. ポップアップメニューから 設定 (Settings) を選択します。
  3. 9タブ構成の設定画面が表示されます。各タブの項目をスライダーや入力欄で調整します。
  4. 左サイドバー下部の 設定保存 をクリックします。設定内容が CaretFocus.json および KeyExt.json に保存され、現在のデスクトップ環境へ即座に反映されます。

設定画面
図: fjFlow 設定画面 - プリセット選択タブからワンクリックで最適な設定を展開


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