キー拡張・入力集約

キー拡張機能操作仕様書 (Key Extension)

キー拡張機能は、キーボードの物理配列を変更することなく、論理レイヤー(L0, SS, L1, L2)を切り替えて高度なキー入力・編集・システム制御を実行するシステムです。...

ホームポジションから手を離さずに、全レイヤーを駆使して高速入力・編集を完結させる手順ガイド

キー拡張機能は、キーボードの物理配列を変更することなく、論理レイヤー(L0, SS, L1, L2)を切り替えて高度なキー入力・編集・システム制御を実行するシステムです。


目次


1. 各レイヤーの役割と切り替え手順

fjFlow は、以下の4つのレイヤーを提供しています。

4層レイヤー切替とキャレット横インジケーターの連動アニメーション 図:手元の物理キー操作(通常打鍵 / Space 長押し / Space + n / Space + <n>)と、キャレット横インジケーター(あ/A ➔ SS ➔ 青色 1 ➔ 赤色 2)のリアルタイム連動

レイヤー名 起動方法 インジケーター 主な役割
L0 (基底レイヤー) 通常待機状態 赤「あ」/ 青「A」 通常タイピング、長押し記号入力、2文字シーケンスコンボ
SS (Space Shift) Space 長押し SS アイコン カーソル移動、Enter、文字削除、テンキー、修飾キーロック、ウィンドウ整列、UIヒント
L1 (Function) Space + n (またはトグル) 青色 1 ファンクションキー(F1〜F12)、四則演算記号(+ - * /)
L2 (Custom) Space + <n> (長押し) 赤色 2 マウスホイールスクロール、ユーザー定義マクロ・ショートカット

レイヤー切り替え手順

  1. L1 レイヤーへの切り替え: Space を押しながら n を押します。キャレット横のインジケーターが青色「1」に変わり、L1レイヤーが有効になります。終了してL0へ戻るには n を押します。
  2. L2 レイヤーへの切り替え: Space を押しながら <n>(長押し)します。インジケーターが赤色「2」に変わり、L2レイヤーが有効になります。終了してL0へ戻るには n を押します。

2. 通常入力レイヤーで記号や括弧を入力する手順 (L0拡張)

通常のタイピング速度を100%維持しながら、Shiftキーを押さずに記号を入力する手順です。

長押し記号・シーケンスコンボ・修飾キーロックの実稼働デモ 図:① 240ms長押し記号入力(f 長押し ➔ /)、② シーケンスコンボ展開(pt ➔ ()、azasu ➔ 定型文)、③ 修飾キーワンタッチロック(Space + d ➔ Ctrl 点灯 ➔ c 単打で合成)の実稼働フロー

2.1 ホームポジション周辺の長押しで記号を入力する

キーボードの各キーを約240ms長押し(前段静寂後)して離すことで、目的の記号が直接出力されます。

  • 上段長押し (JIS): q ➔ !、w ➔ "、e ➔ #、r ➔ $、t ➔ %、y ➔ &、u ➔ '、i ➔ (、o ➔ )、p ➔ ~
  • 中段長押し: a ➔ @、s ➔ '、d ➔ "、f ➔ /、g ➔ `、h ➔ #、j ➔ &、k ➔ :、l ➔ _、; ➔ +
  • 下段長押し: z ➔ ~、x ➔ *、c ➔ ^、v ➔ |、b ➔ \、n ➔ !、m ➔ -、, ➔ <、. ➔ >、/ ➔ ?

[!NOTE] 短くポンと叩いた場合は、通常のアルファベットが 0ms 完全無遅延で出力されます。

2.2 2文字シーケンスコンボでペア括弧・記号を入力する

2つのキーを素早く連続して打鍵し、直後に短い無打鍵(後段静寂)を置くことで、ペア括弧や記号を出力する手順です。

  • eq ➔ 等号(=)が出力されます。
  • pt ➔ ペア丸括弧(())が出力され、キャレットが括弧の内側へ自動配置されます。
  • br ➔ ペア角括弧([])が出力され、キャレットが内側へ自動配置されます。
  • cb ➔ ペア波括弧({})が出力され、キャレットが内側へ自動配置されます。

2.3 Shiftキーでコンボを即時キャンセルする

コンボの1文字目を打鍵した後にコンボを取り消したい場合の手順です。

  1. コンボの1文字目(例: e)を入力します。
  2. 直後にキーボードの Shift キーを押します。
  3. コンボ待機が直ちにキャンセルされ、保留されていた1文字目の生文字(e)が画面へ安全にフラッシュ出力されます。

3. ファンクションキーと四則演算を入力する手順 (L1レイヤー)

最上段のファンクションキーまで手を伸ばさず、ホーム段から高速入力する手順です。

  1. Space + n を押して L1 レイヤー を起動します(インジケーター: 青色「1」)。
  2. 以下のキーを打鍵します:
    • 上段・ホーム段: q〜p ➔ F1〜F10、l ➔ F11、; ➔ F12
  3. n を押して通常レイヤー(L0)へ復帰します。

4. カスタムショートカットやホイール操作を使用する手順 (L2レイヤー)

マウスを持たずにキーボードから滑らかにスクロールする手順です。

  1. Space + <n>(長押し)を押して L2 レイヤー を起動します(インジケーター: 赤色「2」)。
  2. ホームキーでスクロール操作を実行します:
    • h: ホイール左スクロール
    • j: ホイール下スクロール
    • k: ホイール上スクロール
    • l: ホイール右スクロール
  3. n を押して通常レイヤー(L0)へ復帰します。

5. FSM (状態遷移マシン) タイミングを調整する手順

打鍵速度に合わせて長押し時間やコンボ判定時間を調整する手順です。

  1. タスクトレイの fjFlow アイコンを右クリックし、設定 (Settings) を開きます。
  2. 「キーカスタマイズ」 タブをクリックします。
  3. ダブルタップ判定時間 スライダー(150〜500ms、デフォルト: 300ms)を調整します。
  4. 設定保存 をクリックします。FSMエンジンが新しいタイムアウト値で再初期化されます。

6. 推奨プリセットでキー拡張を一括設定する手順

用途や習熟度に合わせて、キー拡張の有効・無効をワンタッチで切り替える手順です。

  1. 「キーカスタマイズ」 タブ上部の プリセット から希望の構成をクリックします。
    • 基本: Space Shift によるカーソル移動と編集操作のみを有効にします。導入直後の誤爆を防ぎたい場合に適しています。
    • 応用: 基本に加え、通常入力時の長押し記号、2文字コンボ、テンキー、修飾キーロックを有効にします。
    • フルセット: L1(ファンクション)やL2(ホイール操作)を含むすべてのキー定義を有効にします。
  2. 構成に合わせて一覧リストの有効状態が即座に同期されます。
  3. 設定保存 をクリックします。

[!NOTE] 現在の登録状態がいずれかのプリセットと完全一致している場合、該当ボタンが青色で強調表示されます。チェックボックスを手動で変更した場合は強調が解除されます。